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リスクアセスメント・マネジメントシステム
労働安全衛生マネジメントシステム
労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)は、「安全衛生方針」を明らかにして、一連の活動を定め、計画⇒実施(実行)⇒点検(評価)⇒処置(改善)のサイクルを回しながら、継続的に、かつ自主的に安全衛生活動を推進するための仕組みです。
この仕組みを効果的に運用することによって、職場の労働災害を防止するとともに、労働者の健康の増進、快適な職場環境の形成を図ります。従って、OSHMSは、その目的を達成させるための計画的、組織的な労働安全衛生管理の枠組みでもあります。
具体的には、労働安全衛生法第28条の2第2項に基づく「危険性又は有害性等の調査等に関する指針」、いわゆる「リスクアセスメント指針」の実施、促進を図るとともに、労働安全衛生規則第24条の2の規程に準拠した告示113号指針(OSHMS指針)の導入・運用を促進することを目指しています。
告示113号指針は、ILOの「労働安全衛生マネジメントシステムに関するガイドライン」の影響を強く受けていますが、関連して、英国規格BS 8800を基礎に構築された労働安全衛生マネジメントシステムOHSAS18001:2007が、準国際規格として欧米を中心に定着しています。
また、関連するマネジメントシステムとして広く普及しているISO9001(品質マネジメントシステム)、ISO14001(環境マネジメントシステム)は、告示113号、或いはOHSAS 18001とともに、経営改善のツールとして効果的に運用されています。
OSHMSを職場に導入するためには、何が必要でしょうか?
- トップによる導入のための決意表明に基づき、OSHMS構築のための推進チームを編成します。
- 職場の労働安全衛生管理及び活動の現状と既存文書(規定、手順書、帳票等)を把握します。
- OSHMS指針を理解し、実施すべき項目の明確化と導入スケジュールを決定します。
- OSHMSを運用するためのマニュアル及び手順書を作成します。
- マニュアル及び手順を理解するための教育を実施し、職場で働く全ての人にOSHMSの仕組みとそれによって得られる安全衛生管理の大切さを理解させます。
- OSHMSの仕組みを継続的に改善しながら職場の安全・衛生成績を向上させるために、仕組みの運用状況を監視するための内部監査員教育を実施します。
OSHMSの導入にはどれぐらいの時間がかかるのでしょうか?
コンサルタントの指導を受けることによって、1ヶ月〜3ヶ月でOSHMSの構築が可能です。
OSHMSを職場に導入し、効果的な運用を行うために、コンサルタントがお手伝いします。
OSHMSを導入したい、仕組みを定着させる事によって、職場の労働災害を減らしたい、快適な職場環境をつくりたい、もっと安全成績を向上させたいと思っておられる職場の皆さん、労働安全衛生コンサルタント会神奈川支部に問い合わせてみましょう。
リスクアセスメント
リスクアセスメント(RA)は、災害防止対策のための予防的手段として、事業場に潜在している危険源を明確にし、その危険源を除去或いは低減するための活動です。
法に定められた危害防止基準を順守するだけでなく、労働者の危険又は健康障害を防止するための措置を講ずる義務が事業者に課せられています。リスクアセスメントは、法第28条の2第1項にもとづいて、事業者が自主的に事業場の建設物、設備、原材料、ガス、蒸気、粉じん等による、又は作業行動等に起因する危険性又は有害性の調査を実施するもので、その結果は、OSHMSにおける労働安全衛生計画に反映されます。
調査に当っては、法第28条の2第2項に基づいて公表された「危険性又は有害性等の調査等に関する指針」(リスクアセスメント指針)に従います。関連して化学物質分野と機械分野に関する二つの詳細指針が公表されており、リスクアセスメント指針と組み合わせて使用します。
- 詳細指針(化学物質分野):「化学物質による危険性又は有害性等の調査に関する指針」
- 詳細指針(機械分野):「機械の包括的な安全基準に関する指針」
そもそも「リスクアセスメント(RA)」とは何をするのでしょうか?
危険な状態が発生する確率(頻度)と労働者が受ける被害のひどさ(重篤度)を見積り、評価し、対策を講じることによって、労働者が被る危険の芽を摘み取り、又は低減します。
RAは、どのような手順で実施するのでしょうか?
- トップによるリスクアセスメント実施のための決意表明とその推進チームを編成します。
- 職場の安全管理体制及び安全衛生活動の現状を調査します。
- 職場に潜在するリスク(危険性、有害性要因)を洗い出し、その危険源を特定するとともに、現状の対策状況を把握し、リスクレベルを算定します。
- リスクの見積りと評価を行い、その対策案を検討するとともに、対策の優先順位を決定します。
- 対策を実施した後の残留リスクの評価を行い、周知します。
RAを職場に導入し、効果的な運用を行うために、コンサルタントがお手伝いします。
職場に初めてリスクアセスメントを導入してみたい、職場に広めたい、職場のリスクを減らし、労働災害を無くしたい、快適な職場環境をつくりたい、と思っておられる皆さん、先ず、労働安全衛生コンサルタント会神奈川支部に問い合わせてみましょう。